【冬の爬虫類(ヘビ)飼育】冬季のケージ内温度管理と保温対策について考察します

冬の温度対策 爬虫類情報

こんにちは、はえおーです。

 

木枯らし吹き荒ぶ今日この頃、皆様はどのようにお過ごしでしょうか?

最近は昼夜問わず冷えこむ日も多くて、これから本格的な冬シーズンの到来を迎える事になりますね。

 

私の地元・新潟でも日中10℃を下回る日も多くなってきました。

 

はえおー
はえおー

ゔゔ~、この時期は本当に寒いなぁ・・・((((;´д`))))ガクブル

 

 

そしてこの季節、いつも気にかかるのが、飼育ケージ内の温度です。

 

 

 

 

新潟県は雪国で知られるように冬になると山手では積雪も多く、海岸部であれば強風が吹き荒れ路面は凍結します。

昼間でも最大気温5℃を下回る事も多く、夜間は氷点下になる事もそこまで珍しい事ではありません。

 

そんな環境のせいか、飼育ケージには”パネルヒーター”や”暖突”を使用していますが、冬時期には常時”暖突 L”をフル稼働してもケージ内が25℃を下回る事もしばしば。。。

 

その為、爬虫類用の暖房器具をそのまま使用するだけでは冬季を乗り切れないので、寒冷地で生活している爬虫類飼育者達は様々な創意工夫をしてケージ内の温度管理に臨む事になります。

 

様々な温度対策がある中、今回は代表的な寒さ対策と簡易的に自分が実践している対策等のご紹介と、またそれぞれの考察なんかを書いてみたいと思います!

 

皆さんの冬時期の飼育に於いて、僅かでもプラスになってくれれば嬉しいですw

気になった方は是非ご覧になっていって下さいね♪

 


 

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代表的な冬の保温対策

 

まず、種類によって適正温度差はありますが、おおよそ26~30℃位をケージ内である程度維持出来れば、例外を除いて多くの爬虫類にとって問題無い範囲と思われます。

 

冬の寒さの中で上記温度を維持するのは結構大変ですが、対策はあります。

中でも代表的かつ有名な対策は、以下の2つかと思います。

 

① エアコン管理
② 自作温室

 

ちょっとそれぞれ簡単に紹介・考察していきたいと思います。

 

エアコン管理

 

 

 

これは

 

家庭の部屋用エアコンを常時使用して、ケージを置いてある部屋の温度そのものを管理・保温してしまう

 

というシンプルな考えですね。

 

エアコンは石油ストーブなどと違い、燃料切れで停止する事も無いので常時稼動が出来る上火を使用しないので人が近くにいなくても安全です。

温度設定をしておけば、あとはエアコンが勝手に設定温度を保ってくれます。

 

手軽に保温だけを考えるなら、一番手っ取り早くて安全確実な方法と言えます。

 

簡単・安全に保温出来る。
温度を自動で調整してくれる

 

しかし、この”エアコン管理”にもデメリットはあります。

 

まず、エアコンを常時稼動すれば当然その間は電気代が掛かります

またエアコンは設定温度と外気温との差が大きい程、電気代の負担が大きくなります

その為、冬季は特にエアコンの電気代が多く掛かる傾向にあります。

 

そしてエアコンを使用すると、湿度がかなり下がっていきます

 

爬虫類は高温多湿を好む種が多く、湿度が低すぎると脱皮不全など体調不良を引き起こす要因になりがちです。

 

電気代が掛かる。
湿度が必要以上に下がってしまう。

 

 

自作温室

 

 

植物用のガラス温室というものがありますが、それと似たような構造を目指して自作したものを”自作温室”と呼びます。

 

一般的には”メタルラック”の背面部分と両サイドを”スタイロフォーム”などの断熱材で隙間を埋めるようにはめ込み、前方は断熱性のあるカーテンなどを使って暖かい空気を外に逃がさない空間を作ります。

 

その空間へ生体の入ったケージごと入れて温度管理するという仕組みですね。

 

※画像はイメージです

 

中には本格的に木枠やガラス戸で作成する方も居ます。
普段からDIYに慣れている方なんかは、アイデア次第で様々なタイプのオリジナル温室を作成する事ができます。

 

この自作温室の利点はラックの種類やサイズに比例して、選択の幅が広がる点です。

 

サイズや形によって様々な温室を作れるので、自分の生活空間やケージに合わせた温室を作る事が出来ます

それにホームセンターに行けばラックや断熱材をはじめとした、ほぼ全ての材料が簡単に手に入るので割とお手軽に作る事が出来るのもメリットです。

 

また、本来は飼育ケージの数だけ暖房器具を用意しなければならないですが、自作温室であればケージを配置する空間内に暖房器具を取りつける事で、一つの器具で複数のケージを同時に温度管理をする事も可能です。

 

多頭飼育している環境であれば、うまく自作温室を活用する事で効率良く温度管理が出来ますし、使用する暖房器具が減るので電気代の消耗を抑える事にも繋がります

 

自分の好みに沿った温室が作成出来る。
多数のケージ内温度を温室一つで管理出来る。

 

この自作温室、自分も以前自作して使用していた時期があります。

しかし、色々な理由で結果的に使用するのを辞めました。

 

その一番の理由がメタルラックの”奥行”です。

 

メタルラックに断熱材をはめ込むとその分狭まるので、実際の寸法よりもケージを置くスペースが狭くなります

 

自分は爬虫類ケージの奥行45㎝のものを使用していたので、それより奥行が大きなラックでないと前面にケージが少しはみ出してしまうんです。

なので奥行45以上となるメタルラックが必要になるのですが、そこまで大きいサイズになるとかなりの置きスペースが必要となります。

結局ケージを少し前へはみ出させる形で対応したのですが、前方にはみ出てる分隙間が出来てしまい、断熱の効果が薄れる結果となりました。

 

そして自分の作りが甘かったおかげでわずかに隙間が出来たりで、結果的に思ったほど断熱効果が得られなかったというのも理由の一つです。

これ実際作ってみると分かるんですけど、「しっかりと隙間塞いで~」、「尚且つ配線コードの穴を作って~」、「置き場所想定して~」とかやってると結構大変だったりします。

断熱材をきちんと嵌まるようにサイズを計って自分で切っていく訳なんですが、真っ直ぐ綺麗に切らないと隙間が出来たり、もしくは嵌められなかったりします。

 

普段からDIYに慣れてるなら別ですが、不器用な自分には荷が重かったです

 

個人的な結論として、自作温室は小型のケージで多頭飼育している人かつ、ある程度DIYを普段から経験している人向けかな、と思いました。

 

飼育ケージより大きいラックサイズが必要。
作成に手間が掛かる。
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エアコン管理”も”自作温室”も温度管理対策としては非常に有効なのですが、若干状況や人を選ぶ対策のように感じます。

 

中々、一日中エアコン付けっぱなしにしたり出来ないですよね?^^;

 

では他にどんな寒さ対策があるのか

 

それを次にご紹介していきたいと思います。

 

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その他の保温対策

 

これからお話するのは正直対策というよりは工夫に近いものです。

 

「根本的な解決」とまでいかないかもしれませんが、工夫次第で冬の寒さを乗り切る事は可能です。

生体や生活状況によって効果は変わるかもしれませんが、少しでも冬を乗り切るヒントになれば良いなと思います!

 

はえおー
はえおー

爬虫類用の暖房器具(暖突やパネルヒーターなど)を使用している事を前提としています!

 

ケージ面を断熱材で覆う

 

ケージの背面と側面両方に断熱材を貼り付ける事で熱伝導率を低める方法です。

 

 

これはケージの材質がガラスの時に効果的な方法になります。

ケージ材質がアクリルであればあまり気にならないですが、ガラスも熱伝導率がそこまで高くないとはいえ、寒い時期は結構冷えます。

保温器具で暖まったケージ内の空気が逃げないように断熱材で囲う、という訳ですね。

 

両面テープなどで断熱材を接着する際は断熱材の重量に注意して下さい。時間が経つにつれて、接着が弱まり気づかない内に剥がれる事があります。こまめに接着部分をチェックする事をおすすめします。

 

ケージ内レイアウトを工夫する

 

暖房器具の位置を調節して地面との距離を近づけたり暖房器具の下にアイテムをレイアウトして生体が自由に暖かい場所に登れるようにしたりします

 

※画像上部に”暖突”を設置しています。

 

そうすることで生体と暖房器具の距離が近くなり、その下に生体が移動すれば効率良く体温を上げる事が出来ます。

 

また、水入れに浸かるタイプの生体であれば水入れの半分をパネルヒーターの上に置いて、水入れの水そのものを温めておくのも効果的です。

この方法は水の蒸発を早める事も出来るので、若干ではありますが冬場で乾燥しがちなケージ内湿度を上げる事に利用出来たりもします。

 

暖房器具を生体や地面より近づけるように設置する際は、生体が低温火傷などの怪我をしないようにまたホットスポットが熱くなり過ぎないように注意する必要があります。

 

ケージの置き場所を高くする

 

これは主に、ケージを置いている部屋でエアコンや石油ストーブなどを使用する際、有効な方法となります。

 

 

 

暖かい空気は密度の関係で上へと上がっていき、逆に冷たい空気は下へと下がっていきます。

なのでケージの位置を地面よりも高めに位置する事で、出来るだけ冷たい空気に触れさせずに上部に上がった暖かい空気を利用する訳です。

 

また、この状況では”サーキュレーター”を活用するのも有効です。

 

上部に滞留した暖かい空気をサーキュレーターの風で撹拌する事で、暖かい空気と冷えた空気を混ぜ合わせて空間全体の温度を一定にしてくれます。

 

ケージ上部の一部を断熱材で覆う

 

ケージ上部の蓋を断熱材で覆って暖かい空気を外に逃げないようにする方法です。

 

爬虫類専用ケージは構造上、通気を良くする為にケージ蓋がメッシュ状の網目である事がほとんどです。

先ほど説明したように、暖かい空気は上へと上がるのでそのままだと熱が逃げてしまうのですが、この部分を断熱シートなどで覆います。

すると暖かい空気がケージ内に残りやすくなり、暖房器具の保温効果を高める事が出来ます。

 

メッシュ蓋を断熱材で覆うと、その分ケージ内の通気性が悪くなります環境によっては生態に悪影響を及ぼす可能性もあるので十分注意が必要です。特に気温の下がる夜間のみ覆う、またはケージ上部半分のみ覆ったりするなど、状況を見て調整しましょう。

 

断熱カーテンを利用する

 

”メタルラック”などにケージを配置しているのであれば、断熱タイプのカーテンを利用する事が出来ます

 

 

自作温室ほどの断熱効果は期待出来ませんが、ケージの四方を断熱カーテンで囲む事が出来るので、ある程度冷たい空気を遮断しつつ、暖かい空気をラック内に留めておく事が期待出来ます。

特にケージ近くに窓がある場合は、窓から冷たい空気が入りケージ自体を冷やしてしまいがちなので、そんな環境で有効だったりします。

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以上が個人的に冬季、ケージ温度対策として行っている工夫になります。

 

一つ一つの効果はさほど高くなくても、いくつか組み合せる事で温度をしっかり確保する事に繋がったりします

 

今は部屋内でデュビアを繁殖させている関係上、常時エアコンを稼動させているので全ての対策をしなくてもある程度ケージの温度管理が出来るようになりました。

ただそれでも特に寒い日なんかはエアコンを使用しても温度が中々上がらない日があったりするので、やはりこういった工夫や対策は必要だなと感じます。

 

はえおー
はえおー

他にも、「こういう対策があるよ!」というのがありましたら、コメント欄なんかで教えて頂けるとありがたいです!

 

これからのシーズン、爬虫類飼育者にとっては大変な時期ではあると思いますが、温度管理対策をしっかりして寒い冬をペット達と一緒に乗り越えましょう!

では、またw

 

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