【野生採集個体】WC個体のシマヘビ飼育に挑戦してみた結果・・・

シマヘビ カラスヘビ

こんにちは、はえおーです。

 

つい先日、去年より飼育していたWC個体のシマヘビ”シマじろう”が急死しました。

 

亡くなる数日前までは問題無さそうな様子で、こちらと目が合えば寄って来ては餌をねだっていた”シマじろう”。

その日は前回の給餌から4日間ほど経過していたので解凍したマウスを与えようとケージを開けた所、いつもと違い微動だにしないので何かおかしいと気づいた時には既に事切れていました。

 

 

突然の事で呆然となってしまい、なんで死んだのか当初は全く分かりませんでした。

ほんの数日前まで元気に餌も食べていたのに、一体なぜ?という疑問が湧くばかり。

しかし、冷静に亡骸を見てみるとおおよその原因が見えてきました。

 

結論から言って、恐らく死因の大部分は”寄生虫”被害によるものではないかと思われます。

 

亡骸の口元には多量の寄生虫が這い出していました。

宿主が死んだ事で寄生虫も既に死んでいたようでしたが、かなりの数の寄生虫が亡骸にくっ付いている状態でした。

 

身体の一部から剥がした寄生虫。これでもほんの一部でした。

 

この虫は「顎口虫(がっこうちゅう)」と呼ばれる寄生虫で、野生の様々な生き物に寄生しているのですがシマヘビもその代表的な宿主の一つになっています。

これ以外にもWC個体は様々な寄生虫を宿していると言われてますので、顎口虫以外の寄生虫も持っていた可能性は高いです。

元々宿主である事もあってそのまま寄生されていても問題無いケースもあるようですが、何かの拍子で健康バランスが崩れた時などには寄生虫による悪影響が出やすいそうです。

今思えば食べても食べても太らず脱皮もしなかったのは、食べた栄養のほとんどを大量の寄生虫達に持っていかれていたのかもしれません。

 

なぜ脱皮をしないのか?その理由をもっと色々な視点から考えるべきでした。

 

ちなみにこういった寄生虫は駆除する事も可能で、その方法は駆虫と呼ばれています。

基本的に素人が出来るものでは無く、獣医師の指導の下で処置する治療方法になります。

一度その方法を獣医師から聞いた事があるのですが、ヘビの場合は強制給餌とほぼ変わらない処置を複数回行わなければならないようで生体にも飼い主にとっても負担の大きい処置になります。

その影響から生体が拒食を起こしたり神経質な性格になったりする事もあるそうで、”駆虫治療”に関しては賛否があるようです。

 

個人的には生体に大きな負担が掛かる事から、”駆虫治療は無理にやらなくても良いのでは?”とこれまでは考えていました。

しかし今回の事で適切な時期を見て駆虫処理は行った方が良いのかもしれないという考えが生まれてきました。

 

駆虫をするべきかどうか。

 

どちらが正解かは分かりませんが、私がもしWC個体を飼育する機会にまた恵まれたとしたならば、その時は”駆虫治療を行う”と思います。

 

※空になったケージ内。ケージ及び飼育アイテムの全ては殺菌消毒しました。

 

ヘビに関わらず野生の動物のほとんどは寄生虫を宿していると言われています。

CB個体では起こらないようなトラブルを、WC個体は一様に抱えている事を身をもって知る機会となりました。

正直、冷凍マウスの餌付けに成功した時点で「WC個体の飼育に成功したもんだ」等と勝手に思い込んでいました。

前回WC個体の飼育感想を記事としましたが、今回の事も含めやはりWC個体の飼育というのは難しく大変な事なのだと改めて痛感しています。

 

 

これでまたしても”シマヘビ”を飼育下で死なせてしまいました。

その事実に結構ショックを受けています。

 

これからもこの経験を無駄にしないように爬虫類飼育に臨んでいきたいと思います。

今回の事が少しでもWC個体の飼育を考えている方の参考になれば幸いです。

では、また。

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