こんにちは、はえおーです。
以前、初めてヘビを購入する方向け、生体を選ぶポイントを紹介しました。
少しでもお役に立っていればうれしいです。
まだ見てない方も良ければご覧になってみて下さい。
しかし生体だけを迎えても飼育する事は出来ません。
爬虫類用の飼育用具・器具や餌を揃える必要がありますよね。
では、何がヘビ飼育にとって必要なのか?
そして、どれを優先的に揃えるべきなのでしょう?
水槽と・・・温度計とか?一体何を買えば良いんだ…?
そこで今回はヘビを飼育する為に必要な飼育器具を紹介していきたいと思います。
ヘビの飼育を考えている方は是非参考にしてみて下さいね!
必須な飼育用品
② 暖房器具
③ サーモスタット
④ 温度・湿度計
⑤ 水入れ
飼育用ケージ
言わずもがな、必須です。
ヘビを放し飼いは出来ません。必ずヘビ用の飼育ケージを用意して下さい。
観賞魚用の水槽で飼育する事も可能ですが、あまりおすすめしません。
しっかりとした蓋が必須になる事やその他必要な飼育器具の取り付けが大変な事、通気性に難がある事などが主な理由です。
やはり利便性を考えると爬虫類用のケージを用意したい所です。
脱走防止措置、通気性の確保、専用器具の取り付けを考慮した設計など、爬虫類を飼育する上で必要な要素を満たしているのが爬虫類用ケージです。
様々な専用ケージが各メーカーから販売されていますが、初めの内はそれほど気にせずに値段や見た目で選んでOKです。
一応、私が使用しているケージは「GEX エキゾテラ グラステラリウム」シリーズです。
このケージの一番の特徴は、扉が観音開きになっている事です。
他の爬虫類用ケージに比べて扉口が広くなる分、メンテナンスが非常にやりやすいので個人的におすすめです♪
ケージのサイズも豊富で、横に広いタイプや背が高いタイプなど様々あります。
飼育するヘビのサイズや特性に合わせて選ぶといいかと思います。
その他、”アクリルケース”や”昆虫用プラケース”、”自作した収納ケース”などでも飼育は可能ですが、これらは爬虫類飼育そのものに慣れており、爬虫類の特性をしっかり理解している方以外はやめておいたほうが無難です。
また、ケージには床材を敷いてあげて下さい。
床材には”アスペンチップ”を良く見かけます。
汚れた部分だけ取り除けば良いという事で、広く使われている床材です。
私は家庭用のキッチンペーパーをケージにそのまま敷いています。
見た目は少し寂しいかもしれないですが、安い・汚れてもまるまる交換出来る・糞尿の見分けが分かりやすい・という理由で常用しています。
床材はヘビが汚してもすぐに交換出来る物が掃除の手間も掛からずおすすめです!
暖房器具
ヘビは変温動物なのでケージ全体を暖めて適正な温度を維持する必要があります。
そこで必要になるのが爬虫類用の暖房器具ですが、おすすめは次の2点です。
ケージ上部に取り付けるタイプの「みどり商会 暖突」と、
ケージ外の底面に敷くタイプの「ビバリア マルチパネルヒーター」です。
”暖突”はケージ全体を遠赤外線で暖めてくれるヒーターで、本体も火傷するほど高温にはならない為、もし誤ってヘビが触れてしまっても火傷する事が無いので安心して使用できます。
また、長寿命・低燃費なので末永く使うことが出来る優れものとなります。
【追記:2021/10/29】メーカー”GEX”でも同タイプの上部ヒーターを取り扱っております。
”暖突”と比べ、性能・価格に違いがございます。詳しくは下記記事をご参考下さい。
一方で、水槽底面の一部を温めてくれるのが”マルチパネルヒーター”です。
一部というのがポイントで、これを使う事でケージ内で温度勾配が生まれます。
熱ければパネルヒーター外に移動、”暖突”のみで寒ければパネルヒーター上に移動、というように自由にヘビが快適な温度場所へ移動して調節する事が出来るようになります。
2つとも様々なサイズが揃ってるので、自分のケージに合ったサイズのものを選ぶといいです。
また、先におすすめしたケージ「グラステラリウム」と「マルチパネルヒーター」との効果検証や、「暖突」の使用相性に関連する記事「グラステラリウム6045と暖突Lの隙間「うどんケージ」を手直し!」という記事もありますので、気になる方はぜひ参考にご覧下さい。
サーモスタット
”サーモスタット”はケージ内の熱を感知して、自動で暖房器具をON/OFFしてくれる便利な器具です。
自分で設定した最適な温度を一定に保ってくれます。
これは主に、先ほど紹介した”暖突”と併せて使用する事になります。
(※マルチパネルヒーターはサーモスタットが本体に内蔵されているので不要です)
これも様々なメーカーから販売されてますので、予算と操作性を比較して選ぶと良いと思います。
ちなみに私が使用しているのはこちらです。
操作性に若干癖はありますが、液晶で画面が見やすくて慣れると多機能で便利なサーモスタットです。
ただ少し値段が高めなので、少しでも費用を抑えたい方はこちらのダイヤル式でも問題無いです。
サーモスタットは「暖突」を使用する際に必須になります。
サーモスタットを使用せずに「暖突」を使用すると、延々とケージ内を暖め続けるのでケージ内はどんどん高温になり、ほぼ生体が死んでしまうからです。
【追記:2021/10/17】暖突には温度過剰防止システムが搭載されていました。
下記記事にて暖突の過剰防止システムの作動について検証実験した結果が出ています。
詳しくはこちらの記事をご参考下さい。
また、観賞魚用のサーモスタットは水中用なので使用しないようにしましょう。
温度・湿度計
ケージ内の温度・湿度を正確に把握するのに必要なのが温度計と湿度計です。
おすすめは温度計と湿度計が一体になってるタイプのものです。
予算に余裕があるようならば温度勾配を測るためにもう一つ、センサーのみを入れるタイプの温度計を買っておいても損は無いです。
私は大きいケージには温度計を2つ使用して温度管理をしています。
温度・湿度はヘビの体調に直結するのでしっかり管理する必要があります。
水入れ
ヘビが水を飲む為や、水の中に浸かれるように水入れを入れてあげて下さい。
丈夫でヘビが入った時に水がこぼれなければ、爬虫類用の物でなくともかまいません。
私は100円ショップのタッパーを使用していますw
タッパーは丈夫で汚れても丸洗いできるのでおすすめです♪
ちなみにタッパーの蓋に穴が開いているタイプの水入れも販売されてます。
主に爬虫類の産卵用となってますが水入れとしても使えます。
ただの水入れとして使用する際は画像のような水苔は入れなくてOKです。
蓋に穴が開いておりそこを出入り口にする構造は、ヘビの習性上好まれる形です。
ベビーサイズのヘビであればこういった形のタッパーの方が落ち着いてくれます。
ちなみに、100円ショップのタッパーの蓋部分をカッターで切りぬく事で同じ形の物を簡単に自作する事が出来るので、費用を抑えたい方は自作する事をおすすめします。
サイズは飼育するヘビの全身が浸かる位の大きさで、大き過ぎず小さ過ぎない丁度良いサイズを選んで下さい。
上記5点の飼育用品が揃えばヘビの飼育を始める事が出来ます!
またこの他にも、「これもあった方が便利♪」というものがありますので、そちらも併せて紹介したいと思います。
あると便利な飼育用品
② スネークフック
③ シェルター
ピンセット
主に餌を与える際に使用します。
割り箸などでも代用できますが、専用のピンセットがあると便利です。
ピンセットの先端が尖っていると、ヘビが餌を食べる際に誤って怪我をしてしまう事があるので、尖っていないタイプのものがおすすめです。
スネークフック
スネークフックはヘビを移動する際にヘビの胴体に引っ掛けて使用します。
ヘビに直接触る事なく移動出来る事で、ヘビのストレスを軽減できるのが利点です。
また、ヘビを長く飼育していると、なんとなく「機嫌悪そうだなぁ、今掴んだら怒りそうだなぁ・・・」という感じが感覚で分かってきます。
本来はそっとしておくべきなのですが、そんな時にどうしても移動させなければならない場合などに役に立ちます。
シェルター
シェルターとはヘビの隠れ家の事です。
ヘビを迎えたばかりの時や、神経質な個体だと人の目に触れる事自体がストレスになったりします。
そんな時にシェルターを入れてあげる事で、ヘビが落ち着ける場所を作ってあげる事が出来ます。
また、表面がザラザラしている素材であれば脱皮の手助けになったりもしますよ。
私はベビーサイズの時と脱皮前にはシェルターを入れてあげています。
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