こんにちは、はえおーです。
今回は「ヘビのハンドリング」についてお話したいと思います。
ヘビに限らず、爬虫類とスキンシップを取る事には一般的に賛否に分かれています。
爬虫類は触られるのを嫌う。ハンドリングなんてストレスでしかない。
極力触らずにそっとしておくべきだ!
ハンドリングに慣れさせないと日常のメンテナンスが爬虫類にとってさらにストレスになる。
その為にも定期的にハンドリングすべき!
などなど、色々な人の意見が飛び交う「ハンドリング」というもの。
爬虫類ショップでも意見が分かれていたりして「結局どっちやねん!?」とおもわず突っ込みたくなる事も。
そこでハンドリング肯定派・否定派の代表的な意見を整理し、これまでヘビを飼育した経験を踏まえた上で自分なりの考えを書いてみたいと思います。
また私自身がヘビを飼育してみて、これがヘビにハンドリングに慣れてもらうコツなのでは!?、と思った事なんかも紹介してみたいと思います。
ちなみに、
是非なんかどうでもいいからコツだけ教えて!
という方は、目次より「ハンドリングに早く慣れてもらうコツ」からご覧下さいw
その他、爬虫類とスキンシップを取るという事には、関連した記事「爬虫類は、懐く?慣れる?【知っておきたい2つの事】」でも書いてますので、興味のある方はこちらの記事もぜひ覗いてみて下さいね♪
ハンドリング肯定派の主な意見
良く聞くのは下記の通り。
これは実際その通りかと思います。
初めの頃はケージの掃除でヘビを出し入れした際に、しばらく落ち着かない素振りを見せたりや、隅で縮まってジッとしていたりするのですが、その内に掃除の前・後で様子が変わる事無く動じなくなっていきます。
実際我が家のヘビ達がそうでした。
こちらはペット視点では無く、飼い主側に作用する事ですね。
人それぞれだと思いますが、個人的には共感できます。
触れられない鑑賞動物よりも、触れられる愛玩動物の方が親しみや関心を持ちやすいと思います。
では次に否定派のよく聞く意見も見てみましょう。
ハンドリング否定派の主な意見
否定派の方の意見は言葉の違いはあれ、主張は大体一貫してます
本来触れ合う性質を持たない生き物に触れて悪い事はあれ、良い事は何もない。という感じですね
これももっともな意見だと思います。
スキンシップを求められて喜ぶ爬虫類は恐らくいないでしょう。
私自身ヘビを飼育している上で、ハンドリングされてヘビが喜んでると感じた事は一度もありませんし、手の中に収まるというよりは自分の好きな方向に行こうとする事が大半です。
ハンドリングの是非について個人的な考え方
結論から言って、私はどちらかというと「ハンドリング肯定派寄り」です。
それは慣れてもらうのとは別に、ヘビ飼育を経験している上で、ハンドリングはヘビの健康状態を管理する為に必要であると考えているからです。
例えば、私はヘビが脱皮した際に脱皮不全箇所がないか確認しています。
ほとんど問題ないのですが、たまに尻尾の先端に少しだけ皮が残ってたりする事があります。
これをそのまま放置しておくと、最悪壊死することもあるそうです。
なのでハンドリングをしながら、ぬるま湯を使って優しく取り除いたりします。
また、給餌後に糞の出が悪い時はハンドリングして身体を動かしてやります。
大抵その後、しばらくすると糞をしっかり出すようになります。
糞詰まりは酷くなると手術しなければならない状態にまで発展する時があります。
他にも、痩せて骨が浮き出ていないか、肥満で皮が寄りすぎていないか、細かなダニは付いてないか等、ハンドリングした際に一通りチェックしてます。
これらのチェックをする際、少しでもヘビのストレスを緩和したい考えでハンドリングにも慣れてもらうように努めてます。
以上の事から、ヘビの健康状態を維持する為にもハンドリングは必要なのかな、と個人的には感じています。
蛇足ですが、以前とある施設にヘビを見学に行った際にそこのヘビの管理者の方と話をさせて頂く機会があったのですが、その管理者の方は完全なハンドリング否定派でした。
「ヘビを持つならスネークフックで良い」、「名前を付けても聴覚が無いので意味が無い」、「展示はしてるがそれによりヘビがストレスを感じている事に仕事の矛盾を感じている」と仰っていました。
その話を聞いた時に、ああ・・・同じヘビ(爬虫類)好きでも千差万別なんだなぁ・・・と、色々考えさせられたのを覚えています。
ハンドリングに早く慣れてもらうコツ
それは、飼い主の匂いを早く覚えてもらう事です。
ヘビは嗅覚が非常に優れた生き物です。餌も嗅覚で判別しています。
餌を触った手などを近づけると間違って噛まれてしまうのはその為ですね。
つまり、早い段階で飼い主の手の匂い=無害という風に覚えこませる事が大事だと思っています。
その為に私が実践していた工夫は以下の3点になります。
① 床材のキッチンペーパーに自分の匂いを付けてから敷く。
② 別ケージなどに移動してる間は自分の服やシーツなどをかぶせる。
③ ハンドリングの際に出来るだけ袖の下へ誘導する。
順に説明します。
床材のキッチンパーパーに自分の匂いを付けてから敷く。
メンテナンス時に床材のキッチンペーパーを交換する際、自分の首周りを軽くこするように匂いをつけます。
特に首後ろの「うなじ」付近の匂いを付けて下さい。
これは、普段から飼い主の匂いを感じてもらい床材=飼い主の匂いと覚えもらう為です。
別ケージなどに移動してる間は自分の服やシーツなどをかぶせる。
これも掃除の時など、一旦別の容器やケージにヘビを入れる際に、自分の匂いの付いてる服や布団シーツなどをかぶせて匂いを覚えてもらいます。
私は掃除の際には目の細かい洗濯用ネットにヘビを入れ、チャックを閉めた後に上からそのままかぶせてます。
真っ暗になりますし密着する物を掛ける事でヘビも安心できます。
ただし、布団などで重くなり過ぎないよう、また被せた後に誤って踏まないように注意して下さいね。
ハンドリングの際に出来るだけ袖の下へ誘導する。
恐らく上記2つよりも有効だと私が勝手に思っている手段です。
ハンドリングの際にヘビは狭く暗い落ち着ける場所へ移動しようとします。
この時に袖の下へ誘導してみて下さい。
すんなり入って行けば成功です。
もし嫌がったり、入っていかなそうであれば次の機会に持ち越して下さい。
(※絶対に無理に入れようとしないようにして下さい。恐怖を覚えて逆効果になります)
着ている状態の服の中はダイレクトに匂いを感じれる場所かつ、ヘビにとって飼い主を一番感じれる場所でもあります。
ヘビは服の中を好きに動き回ると思いますが、そっとしておきましょうw
密着しているのでヘビも段々と落ち着いてくれる事が多いです。
ただし、人間の体温はヘビにとっては高めなので長時間、服の中に入ったままにはしないように気を付けて下さい。
ヘビが出たがってる感じがしたり、少し暖かい感じがしたらゆっくり取り出してあげて下さいね。
以上が私の紹介する「早くヘビにハンドリングへ慣れてもらう方法」になります。
これらの方法は「うどん」や「もずく」にも実践してました。
とくに「うどん」は幼少期に頻繁に袖の下へ入ってきました。
それが功を成したのか、荒い種であるにも関わらずにベタ慣れになってくれました♪
(※手法うんぬんよりも「うどん」の個体差による所が大きいかもしれませんが・・・w)
「もずく」は未だに落ち着きこそありませんが、初めはハンドリングの際に頻繁にしていた威嚇行動(尻尾を震わす)を最近では一切しなくなってくれていますw
皆さんも、もしよろしければ試してみて下さいね!
ただし、
これらの方法はしっかり検証した訳ではなく、あくまで私個人の主観による方法です。
効果が無かった、噛まれた!等には一切責任を負いかねますので自己責任でお試し願いますw
では、またw
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